CASE 症例紹介

カテゴリー:

入れ歯

上下の入れ歯の裏打ち修理 リライニング

Before

After

症例情報

主訴 上顎総入れ歯、下顎部分入れ歯
作って12年だいぶ緩くなってきた。
年齢・性別 70代 男性
治療期間・回数 7回
治療方法 間接法のリライニング(入れ歯の裏打をして、隙間ができてきた入れ歯をピタッとさせる)
入れ歯の粘膜面(裏側)に粘膜調整剤をつけて、実際に食べてもらいながら歯茎に合わせていく方法
ダイナミック印象を応用したリライニング
費用 上下 約14万円(上顎5.5万 下顎5.5万 プラス調整代)
デメリット・注意点 ピタッとした適合を得るために、少し期間がかかかります。
最終的な裏打ちをするために、一時的に入れ歯を預かる必要があります。
健康保険の入れ歯では、この方法で治すことは出来ません。

治療詳細

裏打ちする前の入れ歯

上の入れ歯の歯茎の縁に、隙間が空いているのが見えます。

下顎
こちらも、歯茎の間に隙間が空いてます。

上顎の総入れ歯(治療前)

下顎の部分入れ歯(治療前)

 

これらの上下の入れ歯の裏側(粘膜面)に、徐々に固まってくる軟らかい材料(粘膜調整剤)をつけていきます。
そして、そのまま食事したり、飲み込んだり、しゃべったり、口を動かしてもらって歯茎に合わせていきます。
この治療を何度か繰り返して、歯茎と入れ歯をピタッとさせていきます。

上顎(治療中) 裏側に粘膜調整材を張り付けて、調整している状態

下顎(治療中)裏側に粘膜調整材を張り付けて、調整している状態

 

ピタッとして緩くなく、食べられて、飲み込めて、喋れて等問題ないことを確認したら、
上下の入れ歯を預かります。

 

治療後
ピタッとして、隙間なくなりました(^^♪


 

治した入れ歯
上顎

下顎

治療中の入れ歯と、ほぼ同じ形と思います。
この治し方の特徴で、治している時と完成した時、ほぼ同じ形になります。
そのため、治している段階で、治した後の経過を把握することが出来、
完成後の調整もほとんど必要ありません。
上手く出来れば、調整もなく、予後の経過も予想でき、とても有効な治療法ですが、
技術的には、とても難しいテクニックを必要とします。(あまり見かけないと思います)
入れ歯を作るときの、ダイナミック印象法という作り方の応用編になります。

また、この方法で治すことが可能なのは、
もともと使っていた入れ歯が、健康保険外のしっかりした入れ歯だからということもあります。
そういう観点からも、しっかりした入れ歯を作れば、修理が可能で長く使えることにもなります。。。。。

あまり知られていませんが、入れ歯は専門性の高い治療です。
しっかり食べれられる入れ歯を作るには、専門の先生にお願いすることをお勧めします。よ。。。。。。

因みに、入れ歯を預かっている期間中に使っていた健康保険の入れ歯はコレ↓↓↓↓
裏側ばかりの写真の理由は、入れ歯の裏側こそ、歯茎と接触する部位だからです。
裏側から見ると、形も良く見えて、入れ歯の良し悪しが良く分かります。
(表側ばかり見ても、入れ歯の良し悪しは、あまりわかりません。。。。。)

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