五月病と口腔内のトラブル

新生活がスタートしたと思ったら、6月になりました。
多くの方が新しい環境に慣れてきたのではないでしょうか?
ゴールデンウイークは楽しく過ごせましたか?
毎日はりきって過ごしているうちに、体に疲れが蓄積されていきます。
だんだん落ち着いて来たころに、溜まっていた疲れがどっと押し寄せてくることを
「五月病」と表現することがあります。
5月は、無気力・食欲不振・不眠など体の不調を訴える人が多い季節です。
①歯周病
実は、この時期は「歯周病」になる人が多くなる時期です。
食欲不振になったり倦怠感におそわれたりする時期は、体の抵抗力も落ちています。
体調が優れない時は唾液の分泌も少なくなり、それに伴い歯の再石灰化や洗浄作用といった機能が低下してしまいます。
歯周病は細菌の感染によって引き起こされる病気ですので、からだが弱っているこの時期に感染も進みやすくなってしまうのです。
②歯ぎしり
五月病による体調不良は、自律神経の乱れが関係しているといわれています。
自律神経が乱れると、私たちはストレスを感じやすくなります。
そのストレスによる厄介な症状のひとつが、「歯ぎしり」です。
歯ぎしりによって健康的な歯が一時的に横方向に揺らされてしまった場合、
歯に負荷がかかって歯にダメージを与えてしまいます。
また、ストレスで神経も過敏状態になるので、歯の痛みが生じるケースも考えられます。
そうなる前に「ナイトガード」というマウスピースの様な物を使って歯をストレスから守ってあげましょう。
クッション代わりになるので歯を守ってくれて、歯だけでなく顎への負担も軽減することが出来ます。
③噛み合わせ
人はストレスを受けると、無意識に歯を噛みしめてしまうことがあります。
そして、噛みしめや食いしばりの回数が特に多いのが、睡眠中です。
寝ている間に長時間にわたって歯に過剰な力が加わることで、噛み合わせが悪くなる上に、
エナメル質が摩耗されて知覚過敏を引き起こしてしまう場合もあります。
さらに、噛み合わせが悪くなると、そのせいでまたストレスを招くという悪循環に陥ることも少なくありません。
しかも、寝ている間に無意識のうちに悪化してしまうものなので、原因に気付きにくい点が非常に厄介です。
④黄ばみ・汚れ付着
ストレスで唾液の分泌量が低下すると、歯の色にも悪影響を及ぼすことがあります。
唾液の力が弱まることで口腔内の洗浄作用が落ち細菌が増殖するので、歯の表面に汚れが付着しやすくなるのです。
その黄ばみが蓄積されると、歯磨きだけでは落とせない頑固な汚れが定着してしまいます。
歯が黄ばんでいると、ニッコリ笑ってもあまり健康的に見えませんよね。
クリーニングでは改善されない歯の黄ばみはホワイトニングをして白い歯を手に入れましょう♪
次に、五月病のダメージを受けない、健康な口内環境をつくるためのポイントをご紹介します。
☆よく噛んで食べる習慣をつける
口腔内の洗浄作用に大きく影響するのは、やはり唾液です。
唾液が少なくなると細菌が増殖し、虫歯や歯周病、歯の表面への汚れの付着等が進んでしまいます。
ものを食べる際によく噛むことで、唾液の分泌を促進することができます。
ストレスが溜まると、早食いをしてしまいがちです。
忙しくても食事の時間はしっかり確保し、ゆっくりとよく噛んで食べ、口の中が乾かないよう意識しましょう。
☆自律神経を整える
「どうも疲れが取れない」「最近イライラする」「あまり眠れない」などからだの不調を感じたら、
自律神経が乱れているというサインかもしれません。
からだを温めて新陳代謝を上げ、副交感神経が優位になる時間をつくりましょう。
6月には梅雨の時期に入りますが、
疲れをためない様にお休みの日にはゆっくりと休んで気持ちを切り替えていきましょう
執筆者情報
壹岐 俊之IKI TOSHIYUKI
当院では、
「いつまでも健康でいてほしい」
「毎日おいしく食事を楽しんでほしい」
と願いながら、日々の診療に取り組んでいます。
「食べる」という機能は、食べているからこそ機能し続けるものです。
たとえ⻭を1本失っただけでも、実は「食べる」機能は低下していきます。
複数の⻭がなくなっても、きちんとした入れ⻭を作れば、入れ⻭でどんなものでもほぼ食べることはできます。しかし、所詮「義⻭・ぎば」であり、食べやすさ、感じる美味しさ等は、当然自分の⻭で食べることよりも劣ります。
また動物は、⻭がなくなると食べ物を食べることができません。さらには外敵からも身を守ることができません。つまり⻭がなくなる事=死を意味します
だからこそ、自分の⻭を大事にして、自分の⻭で美味しく食事をして、いつまでも元気でいてもらいたいと考えております。(入れ⻭が専門だからこそ、たくさん入れ⻭を作ってきたからこそ、特に自分の⻭で食べることの大事さを実感します)
「食べる」機能を決して侮らないでください。「食べる」ことをおろそかにしないでください。一度低下した機能を元に戻すのは、とても大変です。
虫⻭や⻭周病を事前に防ぎ、自分の⻭で食べ物をおいしく食べて、毎日健康でイキイキとした人生を送ってください。
お口に関するお悩みがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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略歴
- 1997
- 日本大学⻭学部 卒業
- 2001
- 日本大学大学院博士課程 卒業(⻭科補綴)
日本大学⻭学部助 手(局部床義⻭科) - 2001
- いき⻭科医院 開院
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所属学会・資格・役職
- ⻭科医師
- ⻭学博士
- 日本歯科専門医機構認定 補綴歯科専門医
- 日本顕微鏡歯科学会 認定医
- 日本大学歯学部兼任講師
- SCMD臨床顕微鏡⻭科研究会 所属
- 練馬区立豊玉第四保育園 園医
- Nicot 練馬 園医
- 練馬区役所練馬つつじ⻭科診療所 協力医
- 東京都立心身障害者口腔保健センター 協力医