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部分入れ歯の印象方法のいろいろ
部分入れ歯の印象法3つです
アルジネート印象法
健康保険の入れ歯の印象 アルジネートという材料で型どりします。
健康保険の差し歯を作ったりするときの材料と同じです。
極端にいうと、型を取るだけ。口を動かしたときとか、歯茎の変形とかは
全く考慮に入れません。
(それでも、この型を取るのもかなり難しいいですし、この型を取れなければ、
この先の工程も上手く出来ません)
筋形成・シリコン印象法
一般的に健康保険外で作るときの型の取り方
アルジネート印象で作った模型から、患者さん専用の型どりのトレーを作ります。
トレーを使って、筋形成といって、口を動かしたときの歯茎の縁の部分を型どりします。
コンパウンド(今は違う材料を使ったりもします)、シリコンを使います。
アルタードキャストテクニック
いき歯科での健康保険外の入れ歯の型の取り方
アルタードキャストテクニックといいます。
筋形成、シリコンで型を取ったものから、入れ歯のフレームを作り
更に実際に噛んだり、口を動かしてもらいながら型を取る方法
印象用のワックス(オレンジの部分)を使います(残念ながら販売中止になってます)
それぞれ別の材料を使った型の取り方ですが、
全ての基本は、アルジネート印象法です。
筋形成・シリコン印象法にしても、
アルタードキャストテクニックを使った印象法でも、
アルジネート印象で採れた型の応用編なので、
アルジネート印象できちんとした型が取れるということが必須になります。
日本で作られている入れ歯は、ほとんどアルジネート印象です。
(健康保険で作られている入れ歯が殆どだから)
入れ歯が合わないと思われている原因は
アルジネート印象だからという訳ではなく、
最も基本的な型どりの方法のアルジネート印象法ですら、
きちんとした入れ歯を作ることが可能な型を取ることが、
それだけ難しいからです。
入れ歯は身近な治療になりますが、
専門的な知識や技術が(+経験)、かなり必要な治療です。