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入れ歯で食べられない人は

現状、
痛い、外れる、噛み合わせ等、入れ歯自体に問題があり、
入れ歯で食べられない人は、
その状態で、新しい入れ歯を何度作っても、
おそらく満足に食べられることはないと思います。

なぜか?

それは、口の中が物を食べられる状態になっていないからです。

入れ歯が痛い場合は、痛いところを避けて不自然な口の動かし方をしたり、
入れ歯が外れる場合は、外れないように舌、頬、唇を緊張させたりして
何とかして外れないようにしたり、
噛み合わせが悪い場合は、上下の歯が咬みやすい部位に顎をずらせて咬みます。

このような状態で入れ歯を使っていると、
自分では気がつかないうちに、
口を動かすための筋肉が緊張して過度に硬くなり、
食べ物を喉に送り込むための舌の動きが悪くなり、
顎の関節の動きが硬くなったりします。
そして全く自覚してないことが、ほとんどです。

簡単に言うと、
合わない入れ歯を外れないように、
痛くないようにしながら食べることに合った口になっています。
そしてその状態で、いくら入れ歯を作っても、中々合う入れ歯は作れません。
(要するにうまく食べられない。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。)

では、どうすれば良いか?

それでも、結局、入れ歯を作るしかないのです。

ただし作る入れ歯は、仮の入れ歯で、リハビリするための入れ歯です。
現状の口の中で出来る限りピタッと合った入れ歯で、
痛くない、外れない、うまくかみ合う等入れ歯としては当たり前の入れ歯を作ります。
(デモ、この入れ歯を作ること自体とても難しいです。)

入れ歯を使うリハビリとは、
筋肉を舌を関節を正しく動かせるようにし、
小さいものから大きいもの、柔らかいものから硬いものと
少しずつ食べる力、正しく飲み込める力を取り戻すことです。
簡単に言うと、少しずつ、当たり前に食べれれるようにするってことです。

そうして入れ歯が痛くない、外れないとなってくると、
舌を含めた筋肉が徐々にリラックスした状態になり、
口を正しく動かせるようになり、しっかり食べられるようになり、口の中の形が変わってきます。
そこで、口に中の形の変化に合わせて、入れ歯を少しずつ調整して合わせていきます。
徐々に食べられるようになると、もっとリラックスした状態で口を動かせるようになり、
大きくても、硬くても、食べたいものが食べれれるようになってきて、
さらに口の中の形も変わってきます。
そして、その都度、入れ歯も調整して口の中に合わせていきます。

食べられない状態から、食べられる状態に戻すのは、
とても大変で、時間がかかります。

時間をかけて、繰り返していって、
リラックスした状態で入れ歯を入れられて、
何でも食べられるような状態になった時に、
初めて入れ歯を作ることが出来る、口になります。
この時点で口にピタッと合った入れ歯を作れば、
入れ歯でもほぼ何でも食べることが出来ます。
(100%ではなく、土手の状態等によっては、限界はあります)

入れ歯は、単に作れば食べれられるようになるのではなく、
食べられる口の状態で作るから、食べられるのです。

そして食べられない口にしてしまうのも入れ歯だし、
それを食べられる口に戻すのも入れ歯です。

入れ歯は誰が作っても同じではありません。
入れ歯で困っている方は、入れ歯専門の先生に作ってもらうことをお勧めします。
ただ、専門の先生が作っても、難しい人は難しいですし、
なかなか上手くいかないことがあるのも事実です。(正直に言います。。。。)

そして願わくば、初めから口にピタッと合った入れ歯を作って、
入れ歯だから食べられないではなく、
入れ歯だから食べれれる、
入れ歯で良かったと思える人が沢山いてくれると嬉しいかな( ゚Д゚)   なんてね( ゚Д゚)

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