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ダイナミック印象で作った総入れ歯
ダイナミック印象という型の採り方で作った上下顎の総入れ歯です。
ダイナミック印象という方法は、
口が機能したとき、
つまりは食べたり、飲み込んだり、喋ったりした状態の口の動きの型を採る方法です。
口を動かしたときの型の取り方なので、動的印象(機能印象)とも言います。
それに対して、一般的な型の採り方、多くの方が経験している、
口の中にゴムの様な柔らかいもの(アルジネート)を入れて、固まるのを待つ方法は
静的印象といいます。口が動いていない、機能していないから静的印象といいます。
とっても、とっても、とっても簡単に言うと、
ピタッと合う入れ歯を作るには、
食べている、飲み込んだり、喋っている状態の口の型が完璧に採れれば良いです。
逆に、食べたり、飲み込んだり、喋っていないときの型は、
動いている口の中にピタッと合うはずがありません。
だから一般的な型の採り方(アルジネートでの静的印象)は、
入れ歯が出来上がった後に、
食べたとき、飲み込んだ時、喋った時に合うように調整するのです。
(実際は型だけが大事な訳ではないのですが。。。。。。ほんとに簡単に言うとです( ゚Д゚))
口の中とダイナミック印象した入れ歯



完成した入れ歯



上 : ダイナミック印象した仮の入れ歯
下 : 新しく完成した入れ歯


ダイナミック印象した仮の入れ歯と、新しい入れ歯を比べてみると、
殆ど形が同じになります。
ダイナミック印象している仮の入れ歯で、何でも食べられ、飲み込め、喋れていれば、
出来上がった新しい入れ歯も、ほぼ同じ形で出来上がるので、
殆ど調整なしで、あるいは少しの調整、ほんとにすべてが上手くいけば全く調整なしで、
口に入れてすぐ、その場でお煎餅、アーモンドの様な硬いものでも、
痛くなく食べることもできますし、
入れ歯の入れ心地もほとんど変わりません。
(ただし、ダイナミック印象で作った入れ歯は、
健康保険の入れ歯よりも、本当に本当に細かな調整をするので、
同じ入れ歯の調整といって、ある意味別の治療というくらい違います。
というか、ダイナミック印象で作った入れ歯は、
それくらいの調整が可能なくらいの精密さで作ります)
ダイナミック印象は、1回型を採ってお終いの型の採り方と違い、
手間をかけて口の中に合わせていくので、
健康保険ではできませんし、期間も、治療代もかかります。
術式的にも、とても難しいので、
この方法で作っている入れ歯をあまり見たこともないと思います。
それでも、何でも食べたい、痛くない、違和感がない等
しっかりした入れ歯を希望する方には絶対にお勧めです。
どこの歯科でも入れ歯は作ることは出来ると思いますが、
出来上がる入れ歯は、どこでも同じではありません。
入れ歯は、皆さんが思っている以上に複雑で、多くの工程を経て完成させます。
そして技術的にも、とても専門性が高い治療になります。
ダイナミック印象にかかわらず、入れ歯で困っている方は、
入れ歯の専門の先生に診てもらうことをお勧めします。