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虫歯の削り方の違い
虫歯の削り取り方は、治す方法によって変わります。
例え同じような部位の、同じような大きさであっても、
治し方によって、
虫歯をピンポイントで削り取るのか?
虫歯以外の健全な歯を便宜的に削らなければならないのか?
詰めて治すのか?
被せて治すのか?
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歯科の虫歯の治し方は、
被せる
詰める
基本的にはこの2つです。
歯の削り方の違いをお見せします。
被せて治す歯の削り方
歯の間の少し黒っぽく、
白濁している部位に虫歯があります。
金歯でも、銀歯でも、
セラミックスでも、プラスチックでも、
ジルコニアでも
多少の違いはあれど、削り方は、
ほぼ同じです。
虫歯の最も大きく、深い部位を基準に削り取り、
なおかつ、外開きになるように、
脱離しにくい形態にするため、
歯をこのような大きさに削り取ります。
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詰めて治す歯の削り方(MI治療・ダイレクトボンディング)
赤い矢印の部位に虫歯があります。
虫歯の大きさや、術者の技量にもよりますが、
極力最小限に、ピンポイントで削り取ります。
この患者さんの場合は、
歯の間を少し広げて、広げた隙間も利用しています。
極力ピンポイントで、虫歯を削り取ります。
エナメル質をできる限り保存しながら、
内開きになるように削り取ります。
どちらも虫歯を治すという意味では、同じ治療ですが、
歯を極力残すという観点からは、
こんなにも違いが出てきます。
虫歯を治す場合には、歯を削らない方が長持ちするという統計が出ています。
虫歯の大きさによっては、被せて治さざるを得ない場合もありますが、
出来る限り詰めて治していきたいですね。
(残念ながら、MI治療・ダイレクトボンディングは健康保険では適応不可ですが。。。。。( ゚Д゚))
極力、歯の残しての治療をお考えの方は、参考にしてください。