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マイクロスコープ治療の事

マイクロスコープを使った治療について書きます。

多くの人が、マイクロスコープを使うだけで
治療の質が上がると思われています。
これは、半分正しく、半分間違っています。

どういう事かというと、
マイクロスコープを使うことで、
今までの見え方よりも断然よく見える。
肉眼で見ていたのと比べると、10倍弱くらいの大きさで良く見えます。
(自分は普段の治療はこのくらいの倍率を基本にしています。
治療内容によって拡大率を変えます。
HPとかで、お札の写真で、肉眼では線にしか見えなかったものが、
マイクロスコープの拡大した写真では、実はnippon ginkou とか書いてあるとかのやつです)
そういう意味では、大きく見えるので精密に治療でき、診療の質は上がると思います。

しかし実は、口の中は直接見える部位はほとんどありません。
直接見えるのは、上顎、下顎の前歯の外側の部分だけです。
それ以外の部分は、斜めの方向から限定的で、
あるいは特定方向からの見え方しかできないか(色々な方向から見えない)、
あるいは、そもそも直接見えずに、鏡を使う必要があります。
例えば、上顎の4番目や5番目の歯は、歯の前の方は直接見える部位はありますが、
歯の奥の方の周りを見ることは出来ません。また顔を横に向けても限定的にしか見えません。
また歯の裏側はどんなに頑張っても、鏡を使わなければ見えません。
だから、見えない部位をマイクロスコープで見ても、
そもそも見えないので、大きく見えることはありません。純粋に見えないのです。
こういう意味では、マイクロスコープを使っても、見えないので診療の質は上がりません。

そして、実は口の中は、直接見える部位はほとんどなく、
鏡を使わなければ見えない部位だらけです。
だから、マイクロスコープを使った精密な治療は、
基本的には鏡を使って(ミラーテクニック)、鏡像を見ながらの治療ということになります。
鏡像なので左右逆は当然ですが、部位によっては左右だけでなく上下、奥行きも全て逆になります。
(付け加えると、実際の治療時には、更に手もクロスさせる必要がある部位もあります。
もう混乱の極みみたいなもんです。慣れないと頭の中パニックです)
だから全ての部位をミラーテクニックで鏡像を見ながら治療できれば、
大きく見えるので当然精密な治療をすることは可能になります。
(そういう意味では、治療の結果は、単純に治療技術に左右されます)
逆にミラーテクニックが出来なければ、純粋に見えないので、
全ての部位をマイクロスコープでの精密な治療は出来ません。

マイクロスコープは、簡単に言うと虫メガネと一緒です。
大きく見えはしますが、
そもそも見えないところは当然大きく見えません。
見えるようにするには、工夫が必要で、
口の中の場合は、鏡を使います。
そして、見えれば精密な治療は可能になりますが、
見えるのと治療の技術は、また別物です。

治療が上手くいくには、
大きく見えて、
精密に手が動かせて、
そもそも技術を伴うことが
大事になります。。。。。。。。。。。。
当然知識も必要です。。。。。。

だから難しい。。。。。。。。日々研鑽です。。。。。。。。( ゚Д゚)

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