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院長ブログ

左下6番の咬む面と隣接面の虫歯をダイレクトボンディングで治療しました

左下第1大臼歯の咬合面と、
左下第1大臼歯と第2小臼歯の間にできた虫歯を、
ダイレクトボンディングで治療した症例です。

今回は、
1日目:歯の間のダイレクトボンディング
2日目:咬合面のダイレクトボンディング
という2日間に分けて治療を行いました。

術前の状態

大臼歯の咬む面の溝に虫歯があり、
さらにセパレーターで歯の間を広げてみると、
小臼歯との間にも虫歯が確認できました。

このような隣接面の虫歯は、
顕微鏡でミラーを使って注意深く観察しないと見落としやすい部位です。
虫歯が大きくなってから、あるいは欠けて初めて見つかることも多くあります。

1日目 歯の間のダイレクトボンディング

■ 一般的な治療との違い

この部位の虫歯を治す場合、
一般的には咬む面側から削って虫歯を取ることが多く、
その際に 辺縁隆線(歯の縁の盛り上がった部分)を削ってしまうことがあります。

しかし辺縁隆線は、
家でいう“梁”のような役割をする、歯の強度を保つ非常に重要な構造です。
ここを削ると歯の剛性が落ち、治療後の予後に影響します。

■ いき歯科のMIアプローチ

いき歯科では、
セパレーターで歯の間を広げ、
横方向(舌側→頬側)から虫歯をピンポイントで削る ことで、
辺縁隆線を極力残す治療を行っています。

咬合面から見ると、
ほとんど歯を削っていないように見えるのが特徴です。

■ レジン充填は“仕上げが命”

この部位は、充填後に形態修正や研磨ができないため、
詰める段階で表面性状まで完璧に仕上げる必要があります。

また、隣の歯との接触が弱いと食べ物が挟まりやすくなるため、
接触点の位置・強さの調整も非常に重要です。

慎重にレジンを充填し、接触も回復させて1日目の治療が完了しました。

2日目 咬合面のダイレクトボンディング

咬合面の溝にある虫歯を、
顕微鏡下で虫歯の部分だけを丁寧に取り除きます。
その後、 咬合面の形態を回復しながら、
上の歯としっかり咬み合うようにレジンを充填します。
ラバーを外して最終確認を行い、治療完了です。

治療終了 咬合面の溝の形態、隣の歯との接触も回復しています

ダイレクトボンディングのメリット

ダイレクトボンディングで治療することで、

  • 歯を削る量を最小限にできる(MI治療)
  • 歯の構造を守れるため、長持ちしやすい
  • 将来同じ歯が虫歯になっても、再度レジンで治す選択肢が残る
  • かぶせ物治療のように、次の治療が大きくならない

という大きなメリットがあります。

術者によって結果が大きく変わる治療です

ただし、ダイレクトボンディングは、
削る方向・削る量・レジンの詰め方・接触点の作り方など、
術者の技量が非常に顕著に出る治療です。

MI治療を成立させるためには、
顕微鏡下での精密な操作、
ミラーテクニック、
虫歯の取り除き方、
レジン操作の熟練等々が不可欠です。

(常に研鑽し続けないといけない治療です……(‘ω’))

歯を極力削りたくない方へ

健康保険外の治療になりますが、
歯をできる限り残すことを重視した
ダイレクトボンディングという選択肢があります。

歯を守りたい方、MI治療を希望される方はご相談ください。

いき歯科医院
壹岐俊之
歯学博士
日本歯科専門医機構認定 補綴歯科専門医
顕微鏡歯科学会認定医

執筆者情報

院長 壹岐 俊之
院長

壹岐 俊之IKI TOSHIYUKI

当院では、
「いつまでも健康でいてほしい」
「毎日おいしく食事を楽しんでほしい」
と願いながら、日々の診療に取り組んでいます。

「食べる」という機能は、食べているからこそ機能し続けるものです。
たとえ⻭を1本失っただけでも、実は「食べる」機能は低下していきます。

複数の⻭がなくなっても、きちんとした入れ⻭を作れば、入れ⻭でどんなものでもほぼ食べることはできます。しかし、所詮「義⻭・ぎば」であり、食べやすさ、感じる美味しさ等は、当然自分の⻭で食べることよりも劣ります。
また動物は、⻭がなくなると食べ物を食べることができません。さらには外敵からも身を守ることができません。つまり⻭がなくなる事=死を意味します

だからこそ、自分の⻭を大事にして、自分の⻭で美味しく食事をして、いつまでも元気でいてもらいたいと考えております。(入れ⻭が専門だからこそ、たくさん入れ⻭を作ってきたからこそ、特に自分の⻭で食べることの大事さを実感します)

「食べる」機能を決して侮らないでください。「食べる」ことをおろそかにしないでください。一度低下した機能を元に戻すのは、とても大変です。
虫⻭や⻭周病を事前に防ぎ、自分の⻭で食べ物をおいしく食べて、毎日健康でイキイキとした人生を送ってください。
お口に関するお悩みがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

  • 略歴

    1997
    日本大学⻭学部 卒業
    2001
    日本大学大学院博士課程 卒業(⻭科補綴)
    日本大学⻭学部助 手(局部床義⻭科)
    2001
    いき⻭科医院 開院
  • 所属学会・資格・役職

    • ⻭科医師
    • ⻭学博士
    • 日本歯科専門医機構認定 補綴歯科専門医
    • 日本顕微鏡歯科学会 認定医
    • SCMD臨床顕微鏡⻭科研究会 所属
    • 練馬区立豊玉第四保育園 園医
    • Nicot 練馬 園医
    • 練馬区役所練馬つつじ⻭科診療所 協力医
    • 東京都立心身障害者口腔保健センター 協力医