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矯正治療中のディスキング後に生じた隣接面う蝕の治療
矯正治療では、歯をきれいに並べるためのスペースをつくる目的で、
歯と歯の間を少しずつ削ることがあります。
この処置は「ディスキング(disking)」と呼ばれます。
今回は、そのディスキングを行った歯にう蝕(虫歯)が生じたケースをご紹介します。
(症例紹介も参考にしてください)
術前

ディスキングによって、本来の隣接面の形態が失われ、
隣り合う歯の接触が面状になっているような状態です。
そして、その隣接面に虫歯が生じています。

歯と歯の間を削ったので、不自然にまっすぐになっています。
ラバーダム防湿装着



ラバーダムを装着し、再度、歯間部の虫歯を確認
通常、歯の隣接面は緩やかな凸面になっていますが、
ディスキングによってその形態が失われ、
面状、直線状になっていることがよくわかります。
角度を変えて観察すると、
手前側にも奥側にも、虫歯が生じていることが確認できます。
セパレーター装着



セパレーターを装着して、隣り合う歯の間を少し開きます。
こうすることで、隣接面の状態をより直接的に確認できるようになります。
歯の接触面が直線状になっていることも、さらによくわかります。
虫歯の除去


セパレーターによってできたスペースを利用し、
隣接面を確認しながら、
虫歯をピンポイントで除去していきます。
できるだけ健全な歯質を残すため、
拡大視野で状態を確認しながら、
必要最小限の範囲で処置を行います。
虫歯除去後


虫歯を除去した状態です。
虫歯だけピンポイントで除去しているので、
ぱっと見ただけだと、どこを削ったのか分かりにくいです。
このように削ることで、健全な歯を残すことができます。
レジン充填




続いて、コンポジットレジンを充填していきます。
手前の歯から順番に処置を行い、
単に穴を埋めるだけではなく、
歯本来の隣接面の形態をできるだけ再現します。
緩やかな凸状の形態をつくり、
隣り合う歯の「コンタクト」も回復させます。
レジン充填後、セパレーターを外した状態



セパレーターを外した状態です。
レジンも段差なく移行的に充填されています。
また、隣接面の形態とコンタクトが、
きれいに回復していることがわかります。
ラバーダムを外した状態

術前・術後の比較


術前と術後を比較すると、
ディスキングによって失われていた
隣接面の形態とコンタクトが回復していることがわかります。
今回の治療でも、
マイクロスコープによる拡大視野とミラーテクニックを用いて、
歯の状態を常に確認しながら治療を行っています。
「常に見ながら治療する」。
歯科治療では当たり前のように聞こえるかもしれません。
しかし、実際には、治療する部位を常に良好な視野に置き、
その状態を確認しながら手を動かすことは、簡単なことではありません。
「見えているつもり」と「実際に見えている」ことには、大きな違いがあります。
「見る」と「常に見えている」も、全く違います。
そして、常に見えているからこそ、見ながら治療できるからこそ、
より精密な治療が可能になります。
そのためには、単にマイクロスコープを使うのではなく、
マイクロスコープを使いこなし、
拡大された視野を維持しながら、
鏡を使った鏡像を見ながら、
同時に左右の手を動かして処置を行う技術が必要です。
できるだけ歯を削らない治療、
拡大視野で状態を確認しながら行う
精密な治療をご希望の方は、
どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。
歯と歯の間の虫歯、
以前治療した歯の再治療などについても、
気になることがありましたらご相談ください。
📞 03-3992-5316
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いき歯科院
壹岐俊之
歯学博士
日本歯科専門医機構 補綴歯科専門医
日本顕微鏡歯科学会 認定医
執筆者情報
壹岐 俊之IKI TOSHIYUKI
当院では、
「いつまでも健康でいてほしい」
「毎日おいしく食事を楽しんでほしい」
と願いながら、日々の診療に取り組んでいます。
「食べる」という機能は、食べているからこそ機能し続けるものです。
たとえ⻭を1本失っただけでも、実は「食べる」機能は低下していきます。
複数の⻭がなくなっても、きちんとした入れ⻭を作れば、入れ⻭でどんなものでもほぼ食べることはできます。しかし、所詮「義⻭・ぎば」であり、食べやすさ、感じる美味しさ等は、当然自分の⻭で食べることよりも劣ります。
また動物は、⻭がなくなると食べ物を食べることができません。さらには外敵からも身を守ることができません。つまり⻭がなくなる事=死を意味します
だからこそ、自分の⻭を大事にして、自分の⻭で美味しく食事をして、いつまでも元気でいてもらいたいと考えております。(入れ⻭が専門だからこそ、たくさん入れ⻭を作ってきたからこそ、特に自分の⻭で食べることの大事さを実感します)
「食べる」機能を決して侮らないでください。「食べる」ことをおろそかにしないでください。一度低下した機能を元に戻すのは、とても大変です。
虫⻭や⻭周病を事前に防ぎ、自分の⻭で食べ物をおいしく食べて、毎日健康でイキイキとした人生を送ってください。
お口に関するお悩みがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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略歴
- 1997
- 日本大学⻭学部 卒業
- 2001
- 日本大学大学院博士課程 卒業(⻭科補綴)
日本大学⻭学部助 手(局部床義⻭科) - 2001
- いき⻭科医院 開院
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所属学会・資格・役職
- ⻭科医師
- ⻭学博士
- 日本歯科専門医機構認定 補綴歯科専門医
- 日本顕微鏡歯科学会 認定医
- 日本大学歯学部兼任講師
- SCMD臨床顕微鏡⻭科研究会 所属
- 練馬区立豊玉第四保育園 園医
- Nicot 練馬 園医
- 練馬区役所練馬つつじ⻭科診療所 協力医
- 東京都立心身障害者口腔保健センター 協力医